こんにちは。サチコです。
今回は、子宮内膜症についてお話したいと思います。
初期症状
チョコレート嚢胞について
子宮内膜症って聞いた事あるけど、具体的にどんな病気なの?と思う人もいると思います。
子宮内膜症になると、月経の時に出血する血液を外に出せなくなるため、たまった血液が他の組織と癒着してしまいます。
特に卵巣の中に血液が溜まっていく状態を「卵巣チョコレート嚢胞」といいます。

なんだかおいしそうな名前だね。チョコレートだって。



うん。でも血の塊だからね。これができると定期的に検査しないといけないんだよ。「卵巣がん」や「不妊症」の原因にもなるからね。
私は、30歳の時に子宮内膜症と診断され、このチョコレート嚢胞がありました。
冷や汗をかくほどの月経痛
そして、なぜ気づいたかというと、ひどい月経痛が襲ってきたからです。
それは、子宮内膜症の自覚症状で最も頻度が高いと言われています。
私は、もともとは月経痛などはありませんでしたが、年齢を重ねるにつれ、少しづつ月経痛がひどくなっていきました。
そして30歳になる頃には、月経になると本当に起き上がれなくなるくらい痛くて、冷や汗をかくほどでした。
ロキソニンを飲んでようやく立てるようになるくらい。
子宮内膜症は20代から30代にかけて多く、発症時期は、30歳~34歳くらいがピークだそうです。
治療法は?
子宮内膜症は、薬物治療と、そのチョコレート嚢胞を取り除く手術の方法と2つあります。
私の場合は、まだ3センチと比較的小さめであり、MRIでも良性であると診断されたので薬での治療になりました。
子宮内膜症の薬には大きく分けて2つあります。
一つは、閉経の状態にする薬。一つは妊娠中の状態にする薬。
どちらも妊娠を希望する場合は服用できません。
私の場合は、まだ重症化した子宮内膜症ではなかったので、後者の妊娠の状態にする薬。にしました。
低用量ピル
私が飲んでいたのは、「低用量ピル」という薬でした。
普通のピルに比べて低用量ピルは副作用も少なかったので、特に何も変わった事はなかったのですが、一つだけ大変だなと思うことがありました。
ピルは毎日1錠、同じ時間に飲むことが原則でした。
1日でも忘れるとそこから排卵が始まってしまうと先生に言われていました。
ですので、飲み忘れない様にすることが1番大変でした。
そして、このピルは1年ほど服用したと思います。3センチほどあったチョコレート嚢胞も2センチくらいになり、ピルのおかげであんなにひどかった月経痛も本当によくなりました。
子宮内膜症の薬は、副作用があるものもあります。私はたまたま出ませんでしたが服用には注意が必要です。そして、妊娠を希望する場合は服用するタイミングも大事です。家族と話し合いながら病気の治療を進めましょう。
予後・妊娠について
私の場合ですが、1年ほど服薬した所で、私の次の病気、硬膜動静脈婁という病気によりくも膜下出血になったのでピルをやめる事になりました。
私のこの脳の病気の原因ははっきりしたものはわかりませんでしたが、もしかしたらピルやリウマチの薬の副作用から血管の病気になったのかもしれないという先生もいました。
脳の病気になった時、もうピルは飲めませんね。と言われました。
しかし1年ほど治療したのがよかったのか、ピルをやめても月経痛や違和感もありませんでした。
いろいろな病気が落ち着いた時、基礎体温を測り、排卵日を特定しましたが、きちんと排卵はしていました。
ピルを飲んでいる時、このまま排卵が止まってしまうのではないかと不安でしたが、やめてもちゃんと排卵していました。
むしろ、規則正しく月経も来るようになりましたしピルを飲んでよかったと思います。
そして、めでたく妊娠・出産。
妊娠中はピルを飲んでいるのと同じ状態になるので、そこでもまた子宮内膜症の治療になったと思います。
今も月経痛はありますが、前ほどの痛みやチョコレート嚢胞はありません。
私は軽度の子宮内膜症でしたが、薬の服用でコントロールすることは可能です。今はチョコレート嚢胞もありませんが、再発の可能性が非常に高い病気ですので定期的に検診に行っています。婦人科系の病気は無症状である時もあるので定期的な検査をおススメします。