
こんにちは。サチコです!
目に入れても痛くない可愛いわが子。
しかし、他の友達と遊んでいる時や、かんしゃくを起こした時など、「うちの子・・ほかの子と何かが違う・・」と思った事はないでしょうか。
私も、息子が3歳過ぎたくらいから発達について悩みを抱えるようになりました。
- 話し方が他の子より幼い。
- いつまでたってもご飯を手づかみで食べる。
- 色々な動作が他の子よりもワンテンポ遅い。
- 大勢の前に出ると話せない
- 友達と遊ばず一人が好き
このような事が気になってきました。
他の子と比べる事は子供の自己肯定感を左右してしまうので言葉には出しませんでしたが、心の中ではずっと「この子は他の子と違うのかもしれない。」と引っかかるものがありました。
自分のお腹を痛めて産んだ子。
母親だからこそわかる母の勘のようなものが私にはありました。
旦那に相談しても、「考えすぎだよ。」と一言。
旦那には伝わらない我が子の悩み。
このような悩みを持つママは多くいらっしゃると思います。
母としては時間が経つにつれ、子育てへの悩みと不安が大きくなっていくかもしれません。
私は、保育園の先生の後押しもあり、思い切って「療育センター」を受診し、我が子に「発達検査」を受けさせました。
色々な葛藤はあったものの、結果、今私は「受けてよかった。」と思っています。
子育てで悩むママに、少しでも参考になればと、実際体験した療育センター受診や発達障害検査についてお話ししたいと思います。
発達障害では?と思ったきっかけ


息子は、とにかく生まれた時からマイペース。
しかし、よく食べるし、よく寝る。
特にそんなに育児に困ることもなく、乳児期は過ごしていました。
少し、他の子よりも「ハイハイが遅い」「言葉を発するのが遅い」というのはありました。
それでも、市で行われる乳幼児健診などは異常はなし。
1歳から保育園に預けていましたが、先生も「少しのんびりさん」という位置付けで私も個性の一つだなと思っていました。
しかし、年少クラスになった時くらいから、保育園の方針も変わり新しいクラスに馴染めずとにかく保育園を嫌がる息子・・。
教室の前で大泣き。
先生が無理やり連れていくという毎日の繰り返しでした。
このあたりから何となく保育園では「手のかかる子」というイメージだったと思います。
私も、「他の子はこんなに泣いていないのに・・」
とか、クラスの様子を見ても「どこか一人遅れて動作をしている」という事に目が行くようになりました。
そして、ついに年中の終わりに近づいた時、保育園の先生から我が子の発達について話があったのです。
息子について、
- 椅子に長く座っていると姿勢が保てない⇒低緊張の可能性
- 園で遠出をしても帰るときに疲れて歩けない⇒運動能力に問題
- 集団の中で2つ3つの動作を支持すると出来ない⇒聞き取り能力に問題
このような事を指摘され、結論として
「療育センターに行って検査を受けてみてはどうですか?」
という事でした。
自分では「何となく他の子と違う」と思っていたものの、実際育児のプロである保育士から言われた時には、それはそれは落ち込みました。
療育センター?発達障害?
重いその言葉に面食らいました。
ここから1カ月くらい私は情緒不安定・・。
- 子供を見ているとなぜか泣けてくる
- 保育士の先生にも不信感
- 何が悪かったのかと自問自答
しかし、悩んでいても子供の成長は待ってはくれない。
なんとかしなければと思い、最初に私が行ったのは「療育センター」ではなく「こども家庭支援センター」でした。
ここが私のターニングポイントです。
先にこちらに行くことにより、正しい知識や落ち着いて子供の成長を考える事ができたので本当によかったと思っています。
こども家庭支援センターとは?
お住いの地域によって「児童家庭支援センター」など名称が違う場合がありますが、区市町村における子供と家庭に関する総合相談窓口です。
育児や教育、しつけ等、ママが不安に思う事を相談に応じてくれます。



お住いの都道府県や市町村のホームページで確認してみてくださいね!
相談は、無料ですが完全予約制です。
療育センターもそうですが、今は子育て相談が多くなかなか予定がとれないことが多いです。
私の場合は1カ月待ちでした。
土日での子育て相談でしたので、家族全員で行く事に。
相談室は大きな畳の部屋になっていて、ちゃんと子供が遊べるおもちゃが沢山置いてありました。
心理士の方が一人と、子供を見てくれる保育士の方が一人。
私達が心理士の人と話をする横で、保育士さんが子供と遊んでいてくれるので安心でした。
心理士の人は、さすがプロというか・・。
本当に私を安心させてくれる話し方で、保育園の先生とはまた違った安心感がありました。
例えば、



保育所から、低緊張ではと言われ普通の小学校に行けるのか不安なんです。
と言うと・・



私も実は低緊張なんですよ。でも、大人になって困ったことなんてない。体力測定をするわけでもないし、人生を左右するものではないわ。それくらいのレベルなのよ。
と優しく不安を拭ってくれるのです。
そして、一通り話を聞いてくれた後、じゃあどうしようか。と色々な提案をしてくれました。
まず、親の不安を取り除いてくれる⇒その後、知識的な事を説明⇒息子に1番いい形は何かを提案。
相談時間1時間の中で、ざっくり言うとこのような流れになりました。
知識的な事とは?
「発達障害」というのに、あまり知識がなかった私。
「療育センター」に行くのも「発達障害の検査」を受けるのも非常にハードルが高い事でした。
- 「障害手帳」をもらってしまったら、もし何かでバレた時いじめられるのではないだろうか。
- 先生の接し方が変わるのではないだろうか。
と余計な心配をしていましたね。心理士さんのお話によると、



「障害」という名前がついているだけで、人はみんなそれぞれ凸凹で成り立っているの。凹が大きい所を早くに知って、息子さんの苦手を克服してあげるきっかけになるんですよ。逆に凸の所を、大きく伸ばしてあげたら息子さんの自信にもなりますよ。



なるほど。思い返せば自分も苦手なものがいっぱいある。今から「この子はこれが苦手なんだ」とわかっていれば子育てもスムーズにいくのかも。
と、考えが変わっていきました。
そして、
- 検査の結果については私たちにしか報告しない事。
- 基本的に保育園には親御さんの方から報告するという事。
- もし何らかの発達障害があっても、保育園や小学校の先生に言う事で、その子にあった指導をしてくれるという事
を知りました。



とりあえず、発達障害の検査だけでも受けてみよう!
自分が見落としていた子供の特徴を知れるかもしれない。
そう思い発達障害の検査を受ける事にしました。
お住いの市町村にもよりますが、私の地域では発達障害の検査は市の子育て支援センターの中と、市に何個かある療育センターという所で検査が受けれるということでした。
しかし、この検査。なかなかの期間を要します。
私は療育センターで受ける事に決めたのですが、2カ月待ちでした。これでも早い方なんだとか!



同じような悩みを抱えたママが多いのだな、この悩みは珍しくないんだ。と思いました。
息子に1番いい形を考える
この子育て支援センターに行き、私も旦那も「とりあえず発達障害の検査を受けてみよう」という気になりました。
やはり、息子の特徴を知るのが親として1番。
それからどうするかをまた考えよう。そう思いました。
心理士さんは、強制的に私達に発達検査を受けるように促す事はありませんでした。
息子さんにとって、こういう方法もあるし、こういう考え方もあるよ。と色んな選択肢を持ってきてくれた上で、私達の意見を尊重してくれました。
本当に感謝です。1歩踏み出すきっかけになりました。



子育ては、人それぞれ違うし環境によっても変わる。色んな悩みを抱えてる人が、このような子育て支援センターに行き少しでも不安なく育児をできたらなぁと思いました!
療育センターで発達検査を受ける


2カ月待ったのち、ようやく療育センターで検査が受けれる事に。
心理士さんには、その日の子供の調子もあるだろうから何個か予約を取って、調子がいい日に受けてみてもいいかもよ。
と言われていたのですが、私は一つしか予約してませんでした。
日によって何か違うという事はない子だったので、いつ行っても同じだろうと思ったからです。
感情に起伏のあるお子さんは、予約を何個かとっておいたほうがいいかもしれません。
子育て支援センターの時も思ったのですが、療育センターはとても静かで人も少なくガランとしています。
一応病院なのですが、一般の病院とは違い個人情報を守っているのか、ポツンポツンとしか人はいません。
予約制であるという事やコロナの感染対策の影響もあるのかもしれませんね。
このため、バタバタした雰囲気もなく、とてもゆったりと診察を待つことができました。
今回は、発達障害の検査を受ける心理士の方が一人。私たち親のお話を聞いてくれる社会福祉士の人が一人。最初に挨拶をしてくれました。
息子は検査のため、心理士さんと一緒におもちゃや色々な知育玩具がそろった大きな部屋に行き、私達は社会福祉士の方と別室でお話をすることになりました。
この時、息子は何も不安がる事なく喜んで心理士さんについていきました。
私達はというと、約30分ほど色々な問診に答えたかと思います。
- 息子の気になるところは何か。
- 保育の状況(いつから保育園に入れ、何時から何時までか等)
- 親族の状況(親族は近くにいるか。障害がある人はいるか等)
- 保育園の先生から見ての息子はどうか。
ざっとこのような事でした。
そして、その後検査の終わった息子と合流。
おもちゃのある部屋で診察までゆっくり待機していました。
とにかく、心理士さんも福祉士の方も優しい!息子も機嫌よく遊んでいる!
思ったよりスムーズにいき、あぁもうこれだけで満足。と言った感じでした。
流れとしては、
発達検査・両親への問診⇒医師の診察⇒心理士さんと福祉士の方と今後の打ち合わせ。
となり、全て終わるまでに、3時間くらいはかかります。
しかし、そんなに待たされる事もなく時間をかけてゆっくり問診にも答えてもらえるので非常に安心でした。
発達検査の結果は?
診察室に入る時は緊張の瞬間でした。
療育センターといっても病院。
ドクターと看護師さんだけかなと思いきや、他の病院とは違い診察室に入るとズラリと並ぶ人達が!
看護師さんは3人くらい。先ほどの心理士さんと福祉士さん。あとは書記のような人が一人。そしてドクター。といった感じです。
そのズラリと並ぶ広い部屋で、ドクターが息子に色んな質問をしました。
こんなに大人がズラリと並んでいて息子は話せるのかと心配でしたが、モジモジしながら小さい声でなんとか話してました(笑)。
「今日はどこから来たの?」
「言ってる保育園の名前は?」
「保育園には誰と行くの?」
こんな質問を優しくゆっくり話しかけていました。
そして、鉛筆と紙を取り出し「ママの絵かいて」と絵をかかせてみたり、積み木で「これと同じようにできるかな?」と
遊ばせてみたり。
他にも、実際聴診器を当てたり、身長体重を図ったり、腕や足の筋肉を触って何やら検査をしていました。
そして、20分くらい息子を診察した後でようやく診断の結果が。



お子様の成長で一番気になる事は何ですか?



保育園の先生に低緊張だと言われて・・あと集団の中で支持が聞き取れないというのも不安です。発達障害があるのかと思っているのですが・・。



しっかり反応していますし低緊張ではありませんよ。検査の結果、発達障害でもありません。



えっ!そうなんですか?



そうですね、全体的な結果を見るともともと不器用な子なのかなと思います。鉛筆の持ち方を見ていても手先が少し不器用ですね。おうちで絵を描かせたり、手先を使う遊びをしたりするといいでしょう。
というドクターの話でした。
他にも、ママの絵が同年代の子よりとても幼いらしく、もともと大人しくて考え方がまだ幼い子なのではないかなと言われました。
一通り検査の結果を聞き、話をした後、



でも、「これしてみて」と言うとやろうとします。根は真面目なので、ゆっくり教えてあげてください。普通の小学校に行って大丈夫ですよ。
療育の必要もありません。おうちで色んな経験をさせてあげてください。
と言われたのでほっとした反面、頑張らないと!!と思いました。
共働きでどうしても育児が保育園に任せがち。
自分の家でも色々な経験をもっとさせないとと思いました。
そして、子供が嫌がる事はどうしても時間がかかってしまい、手伝ったり、やってあげてしまったりしていました。
もしかしたら、せっかく子供が頑張ってやろうとしていたのに、その可能性を潰してたのかなって反省・・。
旦那とも相談し、楽器とかやらせてみてもいいねという話になりました。
その後、診察室を出てから、発達障害の検査をしてくれた心理士の人に詳しい説明を聞き、念のため半年後に診察だけ予約をし帰りました。



最初から最後までとても親切にしてくれ、本当に行ってよかったなと思います!
検査を受けてよかった事
検査を受ける前は不安でしたし、色んな葛藤もありました。
しかし、早めに息子の凸凹を知ることができ本当によかったと思っています。
息子の凹
聞き取りが苦手⇒4歳くらいで少し遅れている、ゆっくり言うと理解する。
息子の凸
見て覚えるのが得意⇒年齢以上。目で見て動いたり作るのが得意。色があるとより理解が深い。
という事でした。
これで、何を伸ばしてあげたほうがいいのか。何を練習したらいいのかが分かり、育児の指針がしっかりしました。
検査の結果は保育園にも報告しました。
先生方も、「うんうん、わかる。」といった感じで、支持をする時は息子に一声多くかける等、園でも協力していきたいという事でした。
園長先生に、



スモールステップですよ!少しずつ!がんばりましょう!
と言われ、できる事からはじめて行こうと思っています。
子供の凸凹がわかり、やるべき事がわかったという事
保育園とも話し合い、先生も理解し協力体制になった事
検査を受けてよかったと思う2つの事でした。
検査後、やり始めた事
今は、お箸をしっかり持てるようになるため、市販のおもちゃを使い手先を動かす練習をしています。


キンポー お米のねんど おけいこ2点セット 【おはしのおけいこ&はさみのおけいこ】 銀鳥産業
これは粘土でまずコネコネと好きなものを作ってから、お箸を使ってお弁当箱に入れます。
細かい作業が嫌な息子も、色とりどりの粘土をみて楽しそうにやってくれて一安心・・。
あとは、テーブルゲームの理解がなかなかできない息子に保育園の先生がオススメしてくれたゲームがこちら。


Halli Galli Junior: Halli Galli im Zirkuszelt. Für 2 – 4 Spieler ab 4 Jahren
「ハリガリジュニア」というドイツのゲームなのですが、絵柄を見て自分と同じ絵柄ならベルを鳴らす!という瞬発力が必要となるゲームです。
「テーブルゲームは負けるからしたくない・・。」とみんなの輪に入りたがらない息子のために、とりあえず家族で遊んでみたらどうですか?と保育園の先生から勧められたおもちゃです。
ちなみにオセロは家族でしても、途中で「面白くない、わからない」と言って断念・・。
息子にとって白黒の単調なゲームはダメみたいです。
他にも、100均で洗濯ばさみを買ってきて繋げる遊びをしたり、お手伝いで雑巾絞りをさせたりと検査結果を受けて色々な事にチャレンジさせてます。
また、運動も苦手なので休みの日は少しでも外に出て歩かせるようにしています。



せっかくの休み・・ゆっくりしたいって思ってしまいがちですが、今しかない子育て。頑張るしかないですね!
まとめ
わが子が何か他の子と違うのでは?と思った時、まずは、市の「こども家庭支援センター」で相談する事をオススメします。
一人で悩んでいても何も解決はしないし、子供はどんどん大きくなっていきます。
育児のプロに相談し、何か糸口が見つかれば、育児の指針になりママも余裕ある気持ちで子育てに専念できると思います。



人それぞれ育児の悩みは違いますが、「子供の1番いい未来を考える」というのは同じ。ママは大変ですが、子育て頑張りましょう!
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